弊社で開発しているアプリ「LM-Cam」を利用してiPhoneカメラ4台でサッカーライブ配信をしました。
屋外ということもあり、電源やネットワーク環境が難題ではありましたが無事配信を行うことができました。
実際使用した機材も含めてまとめましたので、是非屋外での配信の際はご参考にしていただけますと幸いです。
配信内容
今回配信は、茨城県で行われた「第31回 全日本高校女子サッカー選手権の関東地区予選決勝」のライブ配信をさせていただきました。
まずはその時のライブ配信を御覧ください。
ライブ配信構成
細かい構成は省きますが、当日はiPhoneのカメラ4台を用いて配信をしました。各機材の役割を簡単に説明すると以下の通りとなります。(当日の撮影状況の写真は最後にまとめています。)
ポイント
・引きカメラ、寄りカメラ(iPhone):タッチライン沿いの設置。双方ともに安定的に映像を送出するために有線LANを使用。カメラ用の三脚を使用してパン・チルトを行いました。映像送出はLM-Camを利用して伝送を行いました。
・バックネット裏のカメラ(iPhone):Wifiを接続して固定カメラで映像を送出しています。
・ハンディ(iPhone):臨場感の映像を押さえるためジンバルを利用してwifiで映像を送出しています。
・LM-Cam(アプリ):iPhoneからの映像伝送は自社で開発しているLM-Camを利用し、SRTプロトコルで伝送をしています。主な機能としてはLM-Cam独自の機能でもあるリモートコントロール機能があり、離れた場所でもローカルREC、映像調整、映像伝送が行えるため利用しています。(LM-Camの利用方法はこちらをご確認ください)
・パソコン(vMix):ブロードキャストソフト及びCGはvMixを利用して行っています。
・dejero:聞き慣れない方も多いと思いますがいわゆるボンディングマシンです。複数SIM(キャリア回線)のネットワークを束ね 広帯域化するスグレモノです(結構高いです汗)。屋外での利用ということもあり、安定的にネットワーク回線を供給するために利用しました。
(もちろん近くにネット回線が有りそこから有線LANで引き回せる用だったらそちらでも問題ございません。)
その他、電源が確保できない可能性を考えて予備バッテリーや屋外ということもあり雨具など様々な備品を用意し柔軟に対応できるようにしました。
LM-Camによる配信メリット
通常屋外のライブ配信ですと、大掛かりな機材や多数のスタッフが必要とされる所ですが、iPhoneのLM-Camを利用することにより荷物の軽量化、設定が手軽に行えることもありスタッフの最小限に抑えることができるため費用も安くすることができます。
デメリットとしては、iPhoneだけではズームが利用することができないなどはございますが、手軽にライブ配信を行うにはこれ以上無い方法といえます。
ちなみにズームがどうしてもほしい場合は業務用カメラからSDIを経由してvMixに映像を入力という方法で対応することができます。
配信時の写真