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Download 対応で利用者UP!『令和5年度金鷲旗・玉竜旗高校柔剣道大会(第95回) 』ライブ・アーカイブ配信を行いました

2023年も7月22日から29日にかけて、『令和5年度金鷲旗・玉竜旗高校柔剣道大会 』の配信を実施しました。

昨年に引き続き、福岡総合体育館・照葉積水ハウスアリーナで95回目の開催となりました。今年はコロナの影響が薄れ、観客席は満席となりました。さらに、国外からの選手参加もあり大会の熱気は一層高まりました。

 

配信構成について

金鷲旗と玉龍旗の10面の会場それぞれに、iPhone/LM-Camを設置してライブ撮影を実施。
決勝と準決勝が行われる会場では、カメラマンが操作するデジカメラを配置。

各会場にはvMix対応のPCを設置し弊社で開発した「LM-Space」配信プラットフォームで配信を行いました。

 

ネットワーク環境

2023年はQT-Netの光回線を利用し、館内のLANも部分的に使用。このネットワークを通じて、iPhone/LM-CamからPC間の通信やAWSへの配信を行いました。

 

ライブ配信

10会場の映像をLM-Spaceでライブ配信。視聴は1日の10会場通し券(1200円/1日)で提供。

 

見逃し配信の特徴

今年の見逃し配信は、大会の翌日からスタートし、昨年とは異なり迅速な提供を実現しました。

具体的には、ライブ配信では1〜10会場ごとに映像を提供していましたが、見逃し配信では各試合を個別に切り取った形での提供を行いました。これにより、視聴者は興味のある試合だけを選んで視聴することが可能となりました。

また、金鷲旗・玉龍旗合わせて、総数1264試合の映像が用意され、1試合あたり1000円での販売となりました。今年の新しい取り組みとして、各試合の映像を購入すると昨年同様ストリーミングで視聴できる他、ファイルのダウンロード機能が追加されました。これにより、選手や関係者は特定の試合の映像を永続的に保存することができ、記念としての価値も高まりました。

 

リアルタイムで編集・アーカイブ生成の進化

ユニゾンシステムズ様の提供するSports AI Editorを活用することで、試合のカット編集やメタデータ化を迅速に行うことが可能となりました。

この技術の導入により、試合終了からわずか数分後には、その試合の映像コンテンツがアップロードされるスピード感を実現しました。さらに、この高速な処理により、ダウンロードコンテンツの生成も迅速に行われ、数十分遅れでサイトにアップロードされる状態を実現しましたが、品質確認などの作業も必要であったため、実際の販売開始は試合翌日の10時となりました。

 

まとめ

2023年も7月22日から29日までの8日間、『令和5年度金鷲旗・玉竜旗高校柔剣道大会 』の配信を成功裏に実施することができました。今年は特に、コロナの影響が薄れ、観客が戻り、会場内の熱気は前年以上に盛り上がりました。ライブ配信自体は昨年と同様の反響でしたが、新たに導入した「見逃し+ダウンロード」機能が大きな注目を集め、昨年の1.5倍の利用数を記録しました。

この成功は技術の進化とともに、ユーザーのニーズに応える取り組みの結果と言えます。特に試合の映像を永続的に保存したいという選手や関係者の声に応え、ダウンロード機能を追加したことは大きな評価を受けました。

来年に向けては、さらなる技術革新を目指し、PC不要のクラウドスイッチサービスの導入や、AIを活用した自動ズーム機能などを取り入れる予定です。これにより、配信のコストを削減しつつ作業の簡素化を図り視聴者にとって更に魅力的なコンテンツの提供を目指しています。

最後に、このような大規模なプロジェクトを2年連続で実施することができたのは、西日本新聞様やユニゾンシステムズ様との強力な連携のおかげです。両社に対して、深い感謝の意を表明いたします。

 

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